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今回は「浦和の学区と不動産の関係について」。
人気の公立中学校付近の学区と、不動産価格についてわかりやすく解説しました。
公立中学の人気は不動産価格に比例しない!?学区と不動産価格のリアル
「治安の良さ」や「教育の質のよさ」に魅力に感じて浦和区の不動産を探す人(特に戸建やマンションの購入を検討している人)は少なからず存在すると思う。
実際に私も浦和で生まれ浦和で育ったが、とても落ち着いているとしみじみ感じる機会が多く、母校や周りの小中学校を卒業した同期の進路を見ても教育の質はとても良いのだろうと感じることが多い。
その為か、浦和区の公立中学校+岸中、原山中はとても人気が高く、この学区を希望して引っ越しをするファミリーも多い。

実際ほんとにそうで、私の母校の大学進学率も他の地域の公立中学出身の人と話すと高い印象。
日本で言えば東大生もいましたし、今も海外の大学院で博士課程にいる人もいたり。
教育の質はかなり高いと思います。
では、学区によってそんなに人気が実際に違うのであろうか。
人気があるエリアというのは必然的に不動産価格に反映される。
今回は「原山中学校」の学区を例に考えて見たいと思う。
「原山中学校」の隣は「大谷場中学校」である。
学区のある住所は浦和駅からの距離を見たときにはそこまで違いは無い。


通学区域の可能性の高いエリアが一部重複している通り、学区としてもとても近い2校で比較。

地価公示を見ると、
緑区太田窪緑区太田窪3-2-16(原山中学校学区:浦和駅まで1.6km)は79万9999円/坪、
南区太田窪4-8-5(大谷場中学校学区:浦和駅まで1.8km)は73万3884円/坪であり、
駅からの距離を考えた時には正直なところ学区での値段の差はそこまで無いように見える。

うーんなるほど。学区の人気と不動産価格はそこまで変わらないのですね。
これは、私が学生であった15年ほど前は確かに大谷場中学校は少し荒れているイメージがあったが、
浦和から大谷口にかけて都市計画が走り、区画が整理されあの辺りが綺麗になった結果、
浦和駅周辺はとてもクリーンなエリアとなったからであろう。
もう浦和周辺は学区で人気がある時代ではなく、
浦和であるから人気がある時代なのかもしれない。

どうやら「浦和のここで子供を教育したい!」よりも「浦和に住みたい!」というニーズを
土地価格が反映しているような形ですね。

なので学区によって値段の差を期待するのはあまり良くないかも。
どの学区に行ってもそれなりの価格と考えて物件をチェックするのが良さそうですね。
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